【映画レビュー】:大統領の料理人

デイジー ひとくちメモ

大統領の料理人

 

以前見て好きになった映画を、時間があったので再び見てみました。

フランスの田舎で農場を営む女性が、かの有名な料理家ジョエルロブションの紹介でフランス大統領の専属料理人に抜擢されるという物語です。

 

雲の上の世界過ぎてピンと来なかったので、1回目に見た時は「話題になっているし観てみるか~」くらいの軽い気持ちでした。

 

結果、見てみて大正解でした。

 

フランス田舎のおふくろの味

ラタトゥイユ

勝手なイメージで、マリーアントワネットやヴェルサイユ宮殿といった、豪華絢爛な料理が出てくるのかと思ってました。

 

実際は、大統領はシンプルな素材の味、田舎のおばあちゃんの味が好みで、出てくる料理はすべて、主人公が母親や祖母から教わった、フランス田舎のおふくろの味です。

主人公の娘の農園でとれた、丸々太ったポルチーニのスクランブルエッグ。おばあちゃんの味のメメクリーム。

 

どれもこれも、食べたことはないのに、懐かしい香りを感じられるような描写ばかりでした。

 

主人公が大統領と話をするシーンでは、美食家と言われたミッテラン大統領の伝統的なフランス料理に対する愛が感じられて、とても人間味があり、ほっこりした気分になりました。

 

 

宮廷の人間関係

 

主人公の助手、ニコラという若いパティシエ。

大統領の給仕長、この2人が好きです。

 

主人公のことを理解し、大統領がなぜ主人公を抜擢したのか、本質的なことを理解しているいい人たちだった。

 

逆に、宮廷の大部分の食事を任せられている、主厨房のシェフたちは本当にひどかったです。。

目先のことしか考えず、自分のプライドにしがみついている。プロ意識のかけらもない。。。

 

主人公:オルタンス・ラボリ

レシピを見る女性

主人公の女性はオルタンス、カトリーヌ・フロ演じる中年女性料理人。

謙虚で、芯が強く、美味しい食材・料理に目がありません。

 

料理手順を、詩のように口ずさみながら調理する癖があり、美しいフランス語の響きも相まってうっとりしました。

 

「料理は計算ではなく芸術」と、含蓄のある言葉。料理を愛し、誇りをもったプロの料理人です。

 

宮廷を去った後の彼女の行先を見ても、真に料理を愛していることが感じられます。

何かを愛し続けられることって、本当に美しいと感じました。

 

また、フランス女性の気質なのか、不義と感じた頃ことに烈火のごとく怒る様子が痛快でした。

フランス映画は、あらすじでは表現できません。セリフ1つ1つの美しさ、風景の意味するところ、目で見て、音を聴いて、自分で体感することで価値が生まれると思います。

とても美しい映画でした。



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